当院では、鼻副鼻腔の専門診療、日帰り手術を安心して受けていただけるよう、診察・検査・手術に必要な医療機器を整えています。
鼻づまり、慢性副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、嗅覚障害に対して、画像検査、内視鏡検査、嗅覚検査、呼吸機能検査などを組み合わせ、正確な診断と治療につなげます。
鼻副鼻腔の病気は、鼻の中を見ただけでは十分に判断できないことがあります。CT画像、内視鏡所見、嗅覚検査、鼻腔通気度検査、呼吸機能検査などを組み合わせることで、症状の原因をより正確に把握できます。
当院では、鼻の手術、耳鼻科診療、呼吸器症状の評価を一体的に行うため、大学病院手術室でも用いられる水準の医療機器を整えています。患者様にご自身の状態を理解していただき、納得して治療を受けていただけるよう、検査結果や画像をできるだけわかりやすくご説明します。
診察室には、鼻や副鼻腔の状態を確認する内視鏡備えています。
また、撮影した内視鏡やCTの画像をすぐにご覧いただけるモニターを設置しており、患者様と一緒に画像を確認しながら、現在の状態や治療方針をわかりやすくご説明します。

鼻中隔をはじめとする鼻の形態や副鼻腔の状態を確認するため、鼻副鼻腔CTと胸部レントゲン撮影システムを導入しています。
鼻づまりや副鼻腔炎の診断では、鼻の中の構造や副鼻腔の炎症の広がりを詳しく確認することが重要です。

副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症、アレルギー性鼻炎に対する日帰り手術を行う、鼻副鼻腔内視鏡手術に特化した手術室です。
内視鏡下副鼻腔手術、鼻中隔矯正術、下鼻甲介手術、後鼻神経切断術などを安全に行うため、手術用内視鏡システム、手術ナビゲーションシステム、マイクロデブリッダー、各種止血機器を備えています。
また、全身麻酔にも対応できるよう、麻酔器、生体情報モニター、麻酔ガス管理装置などを整備しています。血圧、脈拍、呼吸状態、酸素濃度などを確認しながら、患者様の安全に十分配慮して手術を行います。

手術後にゆっくりお休みいただけるよう、ゆとりをもったリカバリー室を設けています。
リカバリー室にはベッドを2台設置しており、術後は血圧、脈拍、酸素飽和度などを確認しながら、患者様の状態が落ち着くまで安静にお過ごしいただきます。
日帰り手術であっても、術後の休息と経過観察の時間を大切にし、安心してご帰宅いただけるよう配慮しています。



専用の嗅覚検査室では、基準嗅力検査であるT&Tオルファクトメトリーを行うことができます。
においの感じ方は自覚症状だけでは正確に評価しにくいことがあるため、専用の検査により嗅覚障害の程度を客観的に確認します。副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、感染症後の嗅覚障害などの診療に役立ちます。


【CT】モリタ製作所 Veraview X800+
鼻中隔弯曲症、副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎、嗅覚障害などの診断には、鼻腔や副鼻腔の細かい構造を正確に把握することが大切です。
当院では、モリタ製作所のVeraview X800+を導入しています。コーンビームCTにより、鼻中隔の曲がり、副鼻腔の炎症の範囲、嗅覚に関係する空気の通り道、手術に関わる骨の構造などを詳しく確認できます。
座ったまま撮影でき、必要な範囲に絞って撮影することで、被ばくにも配慮した検査が可能です。診察室のモニターで画像を一緒に見ながら、病状や治療方針をご説明します。
【胸部レントゲン】
胸部レントゲンでは、肺や気管支の状態を画像で確認します。
全身麻酔手術を行う前の安全確認に用います。
【呼吸機能検査・鼻腔通気度検査】フクダ電子 スパイロシフト SP-390Rhino
スパイロシフト SP-390Rhinoは、呼吸機能検査と鼻腔通気度検査の2つの機能を備えた検査機器です。
呼吸機能検査では、肺活量や息を吐き出す力を測定し、喘息、咳喘息などの診断や治療効果の判定に役立てます。また、手術前に呼吸機能を確認し、安全に手術を行えるかを判断するためにも使用します。
鼻腔通気度検査では、鼻の空気の通りやすさや左右差を数値で評価します。鼻中隔弯曲症、肥厚性鼻炎、アレルギー性鼻炎による鼻づまりの程度を客観的に確認でき、手術適応の判断にも役立ちます。
【呼気一酸化窒素濃度検査】NIOX VERO
呼気中の一酸化窒素濃度を測定し、気道の好酸球性炎症の程度を評価する検査です。
喘息や咳喘息の診断、吸入ステロイドなどの治療効果の確認に役立ちます。好酸球性副鼻腔炎は喘息を合併することも多いため、鼻と気管支・肺をひと続きの空気の通り道として評価することが重要です。
【基準嗅力検査】T&Tオルファクトメトリー
T&Tオルファクトメトリーは、日本で開発された代表的な嗅覚検査です。
5種類の基準臭を用いて、においを感じ始める濃度と、どのようなにおいか判断できる濃度を測定します。その結果から、嗅覚障害の程度を客観的に評価します。
嗅覚は、自覚症状と実際の検査結果に差が出ることがあります。そのため、慢性副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎、感染症後の嗅覚障害などでは、嗅覚検査を行うことで治療方針の判断や経過観察に役立ちます。
【手術用内視鏡システム】
内視鏡下鼻副鼻腔手術では、細かい構造を正確に見ながら操作することが重要です。
当院では、Stryker社の内視鏡システムを導入しています。高精細画像により、鼻腔や副鼻腔の粘膜、血管、骨の構造を鮮明に確認しながら手術を行うことができます。
また、画像強調技術により、術野の明るさやコントラストを調整し、組織の違いや血管の走行を確認しやすくします。これにより、より精密で安全性に配慮した手術をサポートします。
【副鼻腔手術ナビゲーションシステム】Medtronic StealthStation FlexENT
副鼻腔は、目や頭蓋底に近く、一人ひとり形が異なる複雑な構造をしています。
当院では、Medtronic社のStealthStation FlexENTを導入し、内視鏡下副鼻腔手術の安全性を高めています。手術前に撮影したCT画像と、手術中に使用する器具の位置情報を連動させることで、器具の先端がどこにあるのかをリアルタイムに確認できます。
車の運転でナビゲーションがあると目的地まで安全に進みやすいように、鼻副鼻腔手術でもナビゲーションシステムは重要な道しるべになります。特に、複雑な副鼻腔炎、再手術例、前頭洞などの手術では、より精密な操作を支える大切な機器です。
【マイクロデブリッダー】Medtronic IPC / M5
マイクロデブリッダーは、ポリープや病的な粘膜を削り取りながら同時に吸引する手術器具です。
出血や切除した組織を吸引しながら処置できるため、良好な視野を保ちやすく、内視鏡下副鼻腔手術に欠かせない機器の一つです。
当院では、0度、40度、60度、120度など、さまざまな角度のブレードを用意し、患者様ごとに異なる複雑な副鼻腔の構造に対応できるようにしています。病変を取り除きながら、できるだけ正常な粘膜を温存し、患者様の負担を抑えた手術を目指します。
院長は、臨床ハンズオンセミナーやなどで、内視鏡下副鼻腔手術やマイクロデブリッダーの使用方法について指導にも携わっています。
【内視鏡レンズ先端洗浄システム】エンドスクラブ
内視鏡手術では、レンズに血液や分泌物が付着すると視野が悪くなります。
エンドスクラブは、内視鏡の先端を洗浄しながら手術を行うためのシステムです。レンズの曇りや汚れを減らし、良好な視野を保つことで、安全で正確な手術操作を支えます。
雨の日の夜道を運転するよりも、晴れた日中に見通しよく運転する方が安全であるように、手術においても「よく見えること」は非常に重要です。
【高周波ラジオ波メス】サージトロン dual EMC
サージトロンは、高周波エネルギーを用いて、繊細な切開や止血を行う機器です。
内視鏡下鼻副鼻腔手術では、出血をできるだけ抑え、良好な視野を保つことが安全な手術につながります。サージトロンを用いることで、必要な部位にピンポイントでエネルギーを加え、周囲の組織への影響を抑えながら止血を行います。
【コブレーター2 サージェリーシステム】Smith & Nephew
コブレーターは、低温の高周波エネルギーを用いて、組織への熱損傷を抑えながら処置を行う機器です。
主に下鼻甲介手術で使用し、鼻の中の粘膜機能をできるだけ温存しながら、粘膜下の腫れた組織を減量します。鼻づまりの改善を目指しつつ、術後の痛みや痂皮形成を抑えることに配慮した治療が可能です。
アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎による鼻づまりに対して、患者様の状態に応じて使用します。
【全身麻酔関連機器】GE HealthCare Carestation 620
当院では、日帰り全身麻酔手術に対応するため、GE HealthCare社の麻酔器 Carestation 620 を導入しています。
全身麻酔では、麻酔薬、酸素、換気の状態を適切に管理しながら手術を行うことが重要です。当院では、麻酔器に加えて、生体情報モニター、麻酔ガス管理装置などを備え、血圧、脈拍、酸素飽和度、呼吸状態、麻酔ガス濃度などを確認しながら麻酔管理を行います。
また、必要に応じて脳波モニターなども活用し、患者様の状態を多角的に確認できる体制を整えています。
日帰り手術であっても、安全性に十分配慮した麻酔管理が重要です。当院では、手術内容、患者様の年齢、持病、呼吸機能検査や術前検査の結果をふまえ、局所麻酔、鎮静を併用した局所麻酔、全身麻酔の中から適切な方法を検討します。
全身麻酔を行う場合には、麻酔科専門医と連携し、患者様の全身状態を確認しながら、安心して手術を受けていただける環境づくりに努めています。